がん保険とはその名の通り、がんのリスクに備える保険です。そのがん保険は支払った保険料を全額経費に計上することができますので、うまく利用すれば、がんのリスクに備えながら節税を図ることができます。
また、このがん保険には、加入の途中で解約した場合、支払った保険料のうち、90%近くが戻ってくる保険商品もあります。つまり、保険料を全額経費で落としながら、その保険料の90%を貯蓄していたのと同じ効果が得られるということです。
ただし、解約する事業年度は注意して下さい。「支払ったときに経費」ですから「受け取ったときは収入」となります。当然、解約返戻金にも約30%の法人税等が課されますので、解約する事業年度に計画的な経費がなければ、節税の効果がなくなるばかりか、場合によっては損をしてしまうこともあります。
解約返戻金を財源に退職金を支給するなど、解約返戻金による収入と相殺する経費を計画して、がん保険に加入することを検討しましょう。